疾患のまとめ

脂肪肝のReview、薬物治療の検討。ウルソって効くの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外来で、NAFLDのフォロー中の方
徐々にBil上昇してきたな、、食事療法も限界に近いし。ウルソ試してみようかな。

ウルソって脂肪肝の肝胆道系酵素上昇に効くのだろうか?


まずはNAFLDに対して
2次文献(Up To Date,Dynamed,今日の臨床サポート)のまとめ

●2次文献まとめ

【診断】 
・B肝C肝(HBs抗原、HCV抗体)、薬剤性、自己免疫性などの除外後
 アルコール歴確認、画像検査で他の肝疾患を除外
・初診時の採血は肝胆道系酵素に加えて
 血小板、凝固能、フェリチン、血糖、コレステロールも追出しておく
・食事運動療法を試して3-6か月後に、
 AST、ALT、γ-GTP下がらなければNASH除外も含め紹介

【治療】 
・食事運動療法(3〜5%以上の体重減少)
・脂質異常症やDMに対する治療
・大量飲酒は禁止する
・2型糖尿病の初期治療において第2選択薬として
 ピオグリタゾン(アクトス)が適当である。
・NASHであれば、ビタミンE補充や
 高TG血症患者に対する多価不飽和脂肪酸(オメガ3)補充

【フォロー】 
・血小板値、凝固機能、血清線維化マーカーで肝硬変への進行をフォロー 
・症状がある場合は画像検査、症状なくても3-4年に1回は画像検査を

ウルソに関する記述は出てきておりません。
ウルソに関しての最新のSystematic reviewと関連する論文を確認。

最新のSystematic review

Reardon J, Hussaini T, Alsahafi M, Azalgara VM, Erb SR, Partovi N, Yoshida EM.Ursodeoxycholic Acid in Treatment of Non-cholestatic Liver Diseases: A Systematic Review. J Clin Transl Hepatol. 2016 Sep 28;4(3):192-205. Epub 2016 Aug 2. PubMed PMID: 27777888; PubMed Central PMCID: PMC5075003.

【Method】
・2015年3月までにCochraneとGoogle Scholarデータベースに掲載された非胆汁うっ滞性肝疾患に対するウルソの効果を記載した論文を検索した。
・非アルコール性脂肪性肝疾患(n=5)。アルコール性肝疾患(n=2);自己免疫性肝炎(n=6)、肝移植(n=2)およびウイルス性肝炎(n=9)をreviewした。

【Result&Conclusion】
・胆汁酸使用は、非アルコール性脂肪肝疾患、自己免疫性肝炎およびB型およびC型肝炎感染における肝臓生化学の正常化の改善と関係した
・生化学的検査値の正常化と組織学的疾患の改善との間に相関がないことを示した


●関連する論文

Xiang Z, Chen YP, Ma KF, Ye YF, Zheng L, Yang YD, Li YM, Jin X. The role of ursodeoxycholic acid in non-alcoholic steatohepatitis: a systematic review. BMC Gastroenterol. 2013 Sep 23;13:140. doi: 10.1186/1471-230X-13-140. Review. PubMed PMID: 24053454; PubMed Central PMCID: PMC3848865.

【Method】
・NASH患者におけるUDCAの効果を試験する1990年1月~2012年10月の間に発表されたRCTを検索
・1160名の被験者を含む中国からの6名を含む12の適格無作為化臨床試験を選択した。

【Result】
・UDCA単独療法は5つの研究で肝機能を有意に改善し、2つの研究で脂肪症と線維症を改善した。 
・UDCA併用療法を評価した5つの研究はすべて肝機能の有意な改善を示したが、2つの研究は脂肪症と炎症も改善した。 
・高用量UDCAの1件の研究では、ALT、γGTおよび肝線維症の有意な改善が示されたが、もう1件の研究では、ALTおよび肝病理に有意な変化は示されなかった。

【Conclusion】
・UDCA療法はNASH,特に他の薬物と併用した場合に有効である。
 しかしながら、これらの研究の質の低さと結果の不均一性から
 さらなるメタアナリシスは不可能であった。

●考察

・ウルソはラボデータの改善は期待できるが、
 線維化の予防は期待できないというのが現状のよう。

・NASHの場合は、多少期待できるかも

・でもやっぱり糖尿と、脂質異常症、減量が3本柱

イギリス、Liverpool、アンフィールド
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*