消化器

肝硬変+消化管出血患者に対しての予防的抗菌薬加療は必要か?

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吐血下血で来院した患者さん。元来お酒のみで、既往に肝硬変がありました。
上部消化管内視鏡で食道静脈瘤あり、凝固処置をして入院。。
内科病棟では時々ある症例かと思います。
今回は、「予防的抗菌薬」について考察します。
Up to date
静脈瘤出血患者の管理の概要>抗生剤の予防
・上部消化管出血を呈する肝硬変患者は、上部消化管内視鏡の前に予防的抗菌薬の投与が望まれる
・通常セフトリアキソンなどの抗菌薬を7日間投与する
・退院時に経口スイッチ(LVFXなど)も可
・死亡、感染症、再出血を減らす。

Up to Dateでは、予防的抗菌薬を推奨しているようです。

 

Up to dateでの記載の元になっているSystematic Reviewをチラ見してみると、、、

Aliment Pharmacol Ther 2011; 34: 509–518
P:上部消化管出血を伴う肝硬変患者
I:予防的抗菌薬を使うことは
C:抗菌薬を使わないことと比べて
O:全体的な死亡率や細菌感染症による死亡率を減らせるか。
 Secondary outcomeは再出血と入院日数
【Primary outcome】
①全体的な死亡率
②細菌感染症による死亡率

【考察】
・細菌感染症の死亡率減らすなんて当たり前、死亡率も、、予防的抗菌薬のせいかどうかはよくわかりません。
・予防的抗菌薬はSBTのためかと思っていましたが、肝硬変患者は、肺炎や尿路感染なども多いとのこと(易感染性がベースにある)
・再出血を本当に減らすなら、、ですがSecondary outcomeなので別のStudyがほしいところ。

個人的な結論としては

・予防的抗菌薬は、選択肢の一つ
・全身状態やご本人の易感染性と相談でいいのかもしれない。
・投与するならCTRXで開始し、1週間程度投与で

パリの夜明け

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