COVID-19

【COVID-19】②「今、日本にできること〜医療崩壊をもたらした、北イタリアの救命医からの提言〜」

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「COVID-19」の最新のエビデンスを紹介します。
文献は、EB Medicine(アメリカで最もポピュラーな救急医のための最新二次文献検索サイト)のCOVID-19の記事より抜粋いたします。

今回は、COVID-19の最初の攻撃を受けた地域である北イタリアを拠点とする救急病院の救急医、Andrea Duca MDによる9つの提言を紹介します。

イタリアでの教訓は今後数週間でCOVID-19の重症例に直面する世界中の医療機関・システムへの警告としてきっと役立つと思われます。

 

第1回:「その特徴と、なぜ死に至るのか〜敵を知る〜」
第2回:「今、日本にできること〜医療崩壊をもたらした、北イタリアの救命医からの提言〜」

第3回:「感染と予防のエビデンス〜不要不急の外出とは〜」
第4回:「検査、画像所見のUp to date〜診断に至るまで〜」
第5回:「現在の治療の最前線〜治療薬はあるのか〜」
第6回:「まとめ〜パンデミックが起きた時、治療の意思決定を共有できるか〜」
COVID-19の急速な蔓延がほぼすべての病院を圧倒したと報告されました。
2020年3月18日時点でイタリアでのCOVID-19症例死亡率は8.37%。
必要な医療行為を行えず、医療崩壊を起こしている。【イタリア北部での入院患者の急増】
肺炎患者の中で、最初に上気道症状のある患者を受け入れ、続いて発熱が持続する患者、間欠的発熱のある患者を受け入れる準備をした。
入院を必要とする患者は日に日に増えていき、2020.3月には、コロナウイルス感染症疑いで来院した患者の中で、入院が必要な患者は60-70%にまで増加した。
外来に来た患者の割合【青字:入院 赤字:帰宅】

入院する患者の割合【青字:入院 赤字:帰宅】

患者は夕方に波のように押し寄せる。
毎日100人の患者が来院し、その中には5人の重度のARDS患者10-20人の中等度のARDS患者、そして40人の酸素吸引が必要な患者が含まれる。

 

 

【イタリア北部でのCOVID-19感染:教訓】     

長期間の診療に耐えうる物資とベッドを今すぐ用意し、レッドゾーンとグリーンゾーンを分ける必要がある。

患者は数週間ICUのベッドにいることになるので、リソースの使い方を考えなければならない

 

 

③PCR検査の陰性に頼っていはいけない。COVID-19肺炎疑いの患者は、3日間の隔離をした後に、PCR検査をやり直す必要がある。呼吸器症状がないにも関わらず、発熱患者はCOVID-19の可能性があるのだから。

 

 

スタッフが10%が病気になってもいいように準備する。個人防護具は忙しい救急現場では長時間装着しているのはとても厳しい。

 

 

⑤最も呼吸器によるサポートが必要な患者はPEEPに反応する患者だ。NIVはICUのベッドがあくまでの時間を稼ぐ重要な手段だ。我々の経験では、中等度のARDS患者はCPAPorNIVで最初の重症期間を乗り切ることができるが、重症なARDS患者は、CPAPorNIVは数日で反応しなくなる。

 

 

⑥他の病院を、「clean」に保つためにCOVID-19患者の集団は一つの病院にまとめる必要がある

 

 

肺エコーは、患者のARDSの評価に有用である。

 

 

家に帰宅してもらう発熱患者は全員に家でのSpO2の測定を命じる必要がある。患者は著しく低酸素状態になるまで呼吸困難を感じない。

 

 

スタッフのメンタルのケアを準備する必要がある。

 

 

多くの人を救い、罹患率を減らす唯一の方法は、reactiveではなくproactiveであることです。この危機の真只中にいる私たちは、COVID-19患者に遭遇する前から、上記の推奨事項を実行できたらどんなに良かったことかと後悔しているのです。お願いです、私たちの過ちから学んでください。

 

 

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