COVID-19

【COVID-19】④「検査、画像所見のUp to date〜診断に至るまで〜」

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「COVID-19」の最新のエビデンスを紹介します。
文献は、EB Medicine(アメリカで最もポピュラーな救急医のための最新二次文献検索サイト)のCOVID-19の記事より抜粋いたします。

 

第1回:「その特徴と、なぜ死に至るのか〜敵を知る〜」
第2回:「今、日本にできること〜医療崩壊をもたらした、北イタリアの救命医からの提言〜」
第3回:「感染と予防のエビデンス〜不要不急の外出とは〜」
第4回:「検査、画像所見のUp to date〜診断に至るまで〜」
第5回:「現在の治療の最前線〜治療薬はあるのか〜」
第6回:「まとめ〜パンデミックが起きた時、治療の意思決定を共有できるか〜」

今回は、「診断」についてです。

すべての患者、特に発熱、咳、呼吸困難、または呼吸器疾患の兆候がある患者を評価する際に常に警戒を維持する必要があります。
現在コミュニティが大幅に拡大しパンデミックの状態に達したため、中国への渡航などといった病歴・接触歴は感染を除外するための基準としてはもはや適切ではありません。

 

 

●臨床所見
1099人の患者の多施設後向きコホート
・重症の患者は、非重症患者よりも中央値で7歳高齢
・併存症、つまり高血圧(23.7%vs 13.4%)と糖尿病(それぞれ16.2%対5.7%)の合併率が高かった
・武漢の研究では、SARS-CoV-2患者の99人(48.5%)が消化器症状を有し、消化器症状を有する患者の7人は呼吸症状を示さなかった
”純粋な呼吸器疾患”から逸脱するものであり、糞口感染パターンと一致するものであった
・さらに、消化器症状のある患者よりも消化器症状のない患者の方が治癒および退院する可能性が高かった(60%vs 34.3%)
肥満が重症度および挿管/クリティカルケアの必要性と相関する

 

 

【MERS-CoVおよびSARS-CoV-1と比較したSARS-CoV-2(COVID-19)の初期の特性を比較した】

重症化率は低いが、その分症状がわかりにくい

・消化器症状を有するほうが重症化する可能性あり
・”純粋な呼吸器疾患”とは言えない

 

 

●検査
・RT-PCRを使用したSARSCoV-2の現在のテストでは、60%から90%の感度。
・ある研究では、COVID‐19患者の5.8%が他のウイルスに同時感染していた
他の(非SARS-CoV-2)感染症の18.4%が他の同時感染症を有していた
インフルエンザtestが陽性でも
COVID‐19感染症を否定できない

 

 

●ウイルス性呼吸器感染症の中からCOVID‐19感染症を除外することは現状不可能
救急臨床医は、ウイルス性呼吸器感染症について我々が既に知っていることを強調すべきである
①軽度の症状、発熱、軽度の下痢、または咳のみのために病院で治療を求めることは、患者自身および周囲の脆弱な患者の両方にとって有益というよりもリスクを伴う可能性が高い。
②呼吸困難、高熱(39°C以上)、および経口水分補給に耐えられないなどの重度の症状がみられる患者は、緊急の評価を受けるべき
③自分の症状を心配している人、または感染が脆弱な家族に広がることを心配している人に対しては、感染拡大のリスクを最小限に抑えながら、社会的距離計測、自己隔離、および遠隔健康診断やドライブスルースクリーニングクリニックを利用して医学的評価および検査(正当な理由があれば)を受けるように注意すべき

 

 

●採血検査
【プロカルシトニン、血小板】
・COVID-19患者のプロカルシトニンに関するメタアナリシスに掲載されている。合併症のないCOVID-19患者ではプロカルシトニン値が基準範囲内にとどまること、およびプロカルシトニン値の上昇は、重症型のCOVID-19.54を発症している患者における細菌の同時感染を反映している可能性が示唆されている。
・COVID-19患者における血小板数のメタアナリシスでは、血小板減少症は重症疾患のリスク増加と関連しており、血小板数の大幅な減少は、COVID-19.55で入院している患者における疾患悪化の臨床的指標として役立つことが示されている。

 

 

●画像
・41人のCOVID-19のコホート分析では、両側肺病変をほぼすべての症例で認めた。COVID-19 のCTに関する研究では、21名中12名(57%)ですりガラス陰影のみ、 6名(29%)ですりガラス陰影とコンソリデーションがあった。また、診断時のCTで3名(14%)が正常所見だった
・ウイルスの院内感染率やCOVID疑いの症例をCT撮影する医療資源、および不安定な低酸素症患者を移動させるリスクなどを考えると、ルーチンでのCTはマネージメントを変えることが殆ど無いため推奨されない
・最近の文献とイタリアからの事例報告では、COVID-19肺炎が疑われる患者をスクリーニングする方法として、肺エコーの使用を推奨しています。
・肺炎and/or人呼吸窮迫症候群(ARDS)の評価においては、肺エコーにより、胸部CTと同様の結果が得られ、簡便さ、反復性、被爆が無い点などからもCXRより優れている。
・COVID-19肺炎YouTubeビデオ(提供:Giovanni Volpicelli、MD):https://youtu.be/0REiKhbZm7s

肺エコーの推奨

 

 

アメリカ、ワシントンD.C駅

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