COVID-19

コロナウイルスの〇〇な話。正しく恐れるには。 〜③PCR検査編〜

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コロナウイルスの〇〇な話。第三弾、みんな大好きPCR検査 編です。

コロナを正しく恐れるために伝えたい、
コロナウイルスの〇〇な話を5つお伝えします。

東京の現状は?

コロナの感染様式から見るクラスター対策の狙いとは?
〜クラスター対策の今後の課題〜

全員にPCR検査は意味がある?
〜検査特性をふまえて考察〜

④東京都のPCR戦略、誰にPCRをすればいい?
〜我々にできること〜

⑤コロナのせいにしてみよう

 

■前回までのまとめ
・東京都の感染率は1-2%と推測され、累計14万人の感染者がいる
・「1%の感染者をどうやって見つけるか」が問題
・感染者のほとんどはクラスター感染が原因

 

全員にPCR検査をすれば良い、、?

「今こそ全員にPCR検査を!!」時々耳にします。

皆さんはどう思いますか?
専門家の中でも意見が割れているところと思います
(ニュースではいかにも全員がPCR推進派のような報道ですが。)

推進派、反対派それぞれの代表的な主張を見てみましょう。

PCRを推進派の意見
「とにかく感染者を隔離するべきだ」
「特に無症状の感染者が広げているので全員に」

PCR反対派の意見
「PCRの感度は低いから、、」
「偽陰性が多いから、、」

 

感度?偽陽性?何言ってるの?
そんな事言わずに検査したほうがいいじゃん

 

難しいことを言われると拒否反応がでますよね、、

今回はこの拒否反応をなくすことを目標にしています。
極端な主張に聞こえるかもしれませんがご容赦下さい。

 

■まずはPCR検査について簡単に

PCR検査とは
「DNAのある領域を数百万〜数十億倍に増幅させる検査」です。

目に見えないウイルスの存在を証明するゴールドスタンダードで
簡単に言うととても良い検査です。

 

ただ注意点が2つ
①感染していても、喉や唾液にウイルスがいないと検査は陰性になる
②感染していなくても喉にウイルスがいたら検査が陽性になる

つまり、PCR検査は
「感染しているか否かではなく、喉にウイルスがいるか否かを見ている」だけ

■PCR検査について考える

「怖いからPCRを!!」ではなく、正しく恐れるために。

PCR反対派の意見も少し聞いてみましょう。

「PCRの感度は低いから、、」「偽陰性が多いから、、」

この難しい言葉を見ていきましょう。

■PCR検査の感度は約70%、特異度99%
最新のSystematic reviewでは、PCR検査の検査特性が
「感度約70%、特異度約99%」と出ています。

感度約70%、特異度約99%とは
感度70%とは、感染者の中から70%の確率で感染者を見抜く。(30%は見落とす)
特異度99%とは、非感染者の中から99%で非感染者を見抜く。(1%は誤診する)
検査です。

待ってください。もう少しお付き合いください。

 

■4000人の東京村で考えてみる。

東京都を4000人の村としましょう。
この、東京村全員にPCR検査した時のことを考えてみます。
また、東京都の感染率は1%とします。

 

4000人の村人の中で感染率は1%なので、感染者は40人います。
感度70%とは、感染者の中から70%の確率で感染者を見抜く検査でした。

40人の70%(28人)が感染PCRによって見抜かれて「検査陽性」とでます。

残りの30%(12人)の人たちは、感染をPCRによって見抜かれずに「検査陰性」とでます。
(ちなみにこの12人のことを偽りの陰性、つまり「偽陰性」といいます。)

 

次に非感染者のことを考えてみます。
4000人の村人の中で感染率は1%なので、感染者は40人、残りの3960人が非感染者です。
特異度99%とは、非感染者の中から99%で非感染者を見抜く検査でした。

3960人の99%(3920人)がPCRに感染していないこと見抜かれて「検査陰性」とでます。

残りの1%(40人)の人たちは、PCRに感染してると誤診されて「検査陽性」とでます。

 

感染率1%の東京村4000人 、全員にPCR検査をした結果

検査陽性68人のうち、感染者はたった28人、誤診で40人も隔離しました。
陽性者の中で、実際に感染している人の割合(陽性適中率)は41.2%です。

検査陰性3932人は、ほとんど(99.6%)が安心です。
12人の感染者は検査陰性と出てしまいましたが。

 

■都民全員に検査をしてみたら

さて、都民全員に検査をしてみたときの事を考えてみましょう。

感染率1%の東京都民1400万人にPCR検査をしたらこうなりました。

14万人を誤診して隔離して
24万床のベッドを使って
24万人の前後の行動を電話で聞く労力と1400万人にPCRする労力を使い
14万人の感染者のうち、10万人をみつけた!!

 

どうですか、、
これでコロナが無くなりますか、、?

 

さて、もう一度PCR派の意見を見てみましょう。

「PCRの感度は低いから、、」「偽陰性が多いから、、」
→14万人の感染者のうち4万人を検査陰性として見逃す(偽陰性)

この4万人が感染者なのに、大手を振って歩き回る
これも問題かもしれません。。

 

みなさんはどう思いますか?一度考えてみてください。
ニュースに流されるのは今日でやめにしましょう。

 

間違えないでください、PCR検査が悪いわけではありません。

この「全員にPCR検査を」という提案の一番の問題は

「全員を」というところにあります。

 

次回は誰にPCRをすべきか、考えてみます。
④東京都のPCR戦略、誰にPCRをすればいい?で〜我々にできること〜編です。

 

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