【エクストリーム家庭医療学】マクウィニー編①〜家庭医療学の起源〜

エクストリーム家庭医療学

『家庭医療学』について,概略をエクストリームに解釈していきます.

今回からは,家庭医療学の正書『マクウィニー 家庭医療学』を読み解いていきます.私見を少なからず含みますが,興味を持った方は是非,本を手にとって読んでみてください.

 

 

1.家庭医療学の起源

死亡率と罹患率の変化

・20世紀初頭までに主要な感染症を制圧した
・感染症は死亡するか回復するかの二択だった
・代わり慢性疾患,事故,行動障害,異なった種類の感染症,発達障害が問題になった
♦慢性疾患における苦悩
・高齢者率が増加し,慢性の障害が問題になった
・環境に慣れるために長時間にわたる苦しみを味わうことになった
♦医師の役割の変化
・慢性疾患を抱える患者に対し,環境と新しい平衡関係に達するための支援を求められた
・支援のためには,患者と生活環境を理解することが必要だった
・身体的要因と行動的要因が複雑に絡みあっており,心身二元論は不向きであった
♦予防医療の変化
・感染症を制圧し,公衆衛生がある程度整い,個人の健康の時代へ変化した
・社会の健康は法律制定よりも個人の禁煙・家族計画・予防接種など個人の意思決定に拠るところが多くなった.

科学の発展と専門再分化の時代

・19世紀に科学の発達が専門細分化の時代への道を強化した
・主要な専門各科が生まれ,研修プログラムや専門医認定試験も発展.専門医の信望は高まった.
・人間的ケアよりも,技術や研究手技に重きが置かれ,一般診療は人気がなくなっていっていった
・科学としての医学が発展してきた勢いが,折に触れて古き良き時代の豊かな経験に裏打ちされた判断と幅広い文化を奪っている[Flexner]

変化する病院の役割

♦病院が専門分化
・高度な医療技術と専門的ケアを要する患者が入院または専門外来で治療を受ける時代となった
・医療費が高騰し,専門外来での分断されたケアが行われた
・多疾患を持ち,長期間のケアが必要な人達にとって病院の治療負担は増大した
♦今後求められる病院-プライマリケアの連携
  プライマリ・ケアで人間的な継続したケア提供し,必要時には病院が専門的支援を提供するバランスのとれたシステムが必要

マネージドケアと統合の時代

家庭医は資源を保護し無駄をなくすためにサービスを包括化し,ヘルスケア組織で重要な人物になった
♦垂直統合
・医療サービスが1〜3次に分けられた.これらの3つのレベルで連携することが求められた.
♦水平統合
・他の保健専門職とともに地域専門職と地域支援サービスと協力を求められた.
♦これらの統合し,包括化されたシステムの入り口としての家庭医
・ゲートキーパーとしての役割があり,要望に応えシステムの中に案内する
・2次以降の臓器専門医は彼らの経験に集中できる.
・マネージドケアは,プライマリケア医にとって大きなチャンスになる一方で,独立性の喪失が問題となる.

臨床および学問の専門分野としての家庭医医療学

♦家庭医療学の専門性とは?内科との違いは?
・家庭医療学が他のプライマリケア分野特に内科学と共通する部分が多い.
・違いは扱う問題の違い.ほとんどの内科医は小児を見なくなり,患者の個別性を扱わなくなった.
・内科学は専門分化する道を選んだ
・手つかずの問題を扱うために家庭医療学は適した専門分野であった.

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