【エクストリーム家庭医療学】マクウィニー編③〜ケアの継続性〜

エクストリーム家庭医療学

ケアの継続性

前回は『家庭医療学の原理』についてでした.

 

今回は『継続性』についてです.

継続性の深まりについて解釈しました.

人間を対象とした学問である家庭医の武器の一つである,継続性の深まりについて解釈しました.

家庭医療が提供する,『癒やし』とは何でしょうか.

 

継続的なケアのメリット

患者さんが感じるメリット

・慣れ親しんだ先生に見てもらえる安心感

・大病院で『もう治療出来ない』と言われても,見捨てられたという感覚になりにくい

・病院全体と患者の関係ができており,医師が変わっても安心感がある

 

受付で事務の方笑顔をみて,看護師と世間話に花を咲かせて,診察で聴診器を当ててもらい,癒しを得てまた定期受診に来る

 

ケアを提供する上でのメリット

・家庭医は継続的かつ包括的なケアを通じて,患者や家族に関する知識を少しずつ蓄積することができる
・その知識が家庭医の最も貴重な財産の一つで,人間的なケアの継続性を生む
受診時間を短縮し,検査や処方は減り,適切な専門医への紹介が増えた

ケアの継続性の鍵は『責任』という土台

・継続性の経験に寄与する4つの要因 Brownら(1997)
①病院のスタッフから1人のスタッフとして知られているという感覚
②病院のスタッフとの人間関係
③不確定な事柄を扱う際に率直で正直であることを含む医師の責任感
④24時間対応のサービスや,家庭でも病院でも患者を進んでみようとする姿勢を含むサービスの包括性と利用のしやすさ
医師が日常診療で意識すべきなのは『責任感』である

ケアにおける責任とは?

・自分が診療できないときは,率直に伝え,情報の継続性(紹介・申し送り)に責任をもつ

・専門医へ委ねられる時もフォローアップを遂げる

「患者の様々な医療要求に対する全体的,直接的,協調的な責任という意味で継続性を求める」(Hjortdahl1992)

医師が移動する時代での継続性とは?

・GPが発祥した時代は医師同じ地域に住み,長期間継続して診療していた
・しかし現代は人が移動する中で継続性とは?
☑患者に関する情報の継続性
☑適切なコンサルティング
の2つが現代の継続性に寄与し,診療所としての継続性を担保する

Tips

・まずは話をよく聞き,責任感を持って行動し,信頼を勝ち取る
・あとは,患者情報を積み重ね,共通の理解基盤を形成
・患者も『相談したい』と思い,診療所に来ることが癒やしになる
受診していること自体が薬になっている関係性,これこそが本当の継続性となる

参考文献

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