【エクストリーム家庭医療学】マクウィニー編④〜受療行動〜

エクストリーム家庭医療学

 

医師は地域住民が経験した健康問題のほんのわずかしか診ていない

Greenらが2001年に地域調査結果から得たデータを要約し作成した。

【1000人の地域住民がいたとすると】

・800人に症状があり、327人が受診を考え、実際外来を受診するのはたったの217人

・症状が起きることが例外的なことでなく標準的なことであることは明らか

 

・したがって重要な疑問は、症状の有無ではなく、重症度あるいは頻度、それに対してどのような行動をとったか

受療行動

受療行動とは『症状をどう捉え、どう行動するか』

 

・重症度とは無関係な、個人と集団の多くの要因によって決まる。

 

★個人の決定要因→年齢性別、病気の特性(多疾患併存)、性格(神経症)、ストレス、家族(独居、離婚)、医療への思い、医療へのアクセス
★集団の決定要因→SDH(民族、社会階級、宗教、仕事)

 

例)
★重篤な症状でも受診しなかった理由:失業、宗教、社会的下層、独居、神経症スコア

 

★軽微な症状での受診した理由:多疾患併存、離婚や離別、加齢、女性、医師や病院にまつわる不快な経験、医師との連絡が困難、入院回数、高度なストレス

病者役割

病者役割とは『病人は社会で特別な役割、義務、特権を持つ』という考え方
★メリット
・通常の社会的責任を免除
★デメリット
・専門的な支援を求め回復に全力を尽くすことを期待される

なぜ医療を求める決意をしたのか?を考える

・診断を知りたくて?症状を緩和したくて?

 

・病者役割を取りたくて?変な受療行動?
 →治療の目的は症状を取り除くことでなく、症状を持ちながら生きることを助けることかもしれない

 

・医療を求める前に行われていたセルフケアは?(なぜセルフケアのメリットを受診するメリットが超えたのか?)
 例)自己投薬、社会的活動、親族や友人への相談、民間療法

 

★症状ごとの受療行動への影響もある
例)頭痛は程度が強いor心理社会的背景が無いと受診しない
 感染症を疑う病歴は受診しやすい etc.

参考文献

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