家庭医療理論

家庭医療理論

症状と”付き合う”ためには -持続性身体症状をプライマリケアでどう管理するか-

診断がつかないもしくは、治療が困難な症状を抱える患者は、真っ暗闇を僅かな街灯の中歩くような、不安と恐怖に満ちた旅路にいる。この旅をプライマリケア医としてどのように支えることができるだろうか。
家庭医療理論

解釈的医療を実臨床に適用する-United Generalism Model-

解釈的医療を臨床でどのように適用していくかについて.ジェネラリストの仕事を統合ケアと 解釈的医療 というジェネラリストの"2つの顔"から分析する.その後に解釈的医療をどのように適用していくかを考察する.
家庭医療理論

解釈的医療によるCrietive capacityの支援-総合診療の専門性-

今回の記事では,まずこれまで実践してきた診療モデル(病理学的疾患モデル)を振り返り,診療モデルをプライマリ・ケアに適用する際に起きる問題を提示し,プライマリ・ケアにおいて有用なモデル(解釈的医療)を提示する.解釈的医療において重要な要素である創造的能力から,総合診療医の専門性について考察したい.
全人的アプローチ

【帰納的採集】家庭医の臨床推論は、ミルクボーイ風?

一般的な臨床推論は、訴えを『医学的主訴』に変換して始まる。しかし、プライマリ・ケア領域では、『医学的主訴』に変換できないことも多い。Donner-Banzhoffらが提唱したinductive foragingによる患者中心のアプローチを紹...
家庭医療専門医rubric

【家庭医療】複雑困難事例のケア

日常診療で出会う,「もやもやした症例」 家庭医療の世界では「複雑困難事例」と呼ばれ,家庭医のコアコンピテンシーの一つで,腕の見せ所です. 「困ったなー」と思った次の一歩を踏み出すことを目標に「複雑困難事例のケア」についてまとめました. ①な...
家庭医療理論

終末がん患者を看取る家族の「折り合い」の方法

終末期のケアを考える上で、一つの論文を紹介します。日本がん看護学会誌 21 巻 1 号 2007に掲載された論文です。 家族が、患者さんの避けられない死に対しての「折り合い」をどうつけるのかを理解し、一緒に考えていければ患者さんの家族との関...
家庭医療理論

死を目前にした、患者家族とどう向き合うか。(プレ・グリーフケア)

近頃、患者さんの看取りに立ち会うことが多いです。患者さん、ご家族が納得できるケアを提供できたのか毎回考えさせられます。今日はプレ・グリーフケアについてまとめました。 【定義】 将来の死の可能性による悲嘆や、病期の進行に伴って患者や家族が経験...
家庭医療理論

Ca拮抗薬の違い、まとめ(ジヒドロピリジン系)

下腿浮腫を主訴に来院した70歳男性、原因はアムロジピンによる薬剤性浮腫だった。Ca拮抗薬について復習をします。 ポイントを5つ①心臓選択性が高いか血管選択性が高いか②ジヒドロピリジン系と2つの副作用③L型と、T型とN型④どのように副作用を抑...
家庭医療理論

【コホート】社会参加が健康寿命、寿命をのばす?BMJ Open. 2019 Nov 11;9(11):e030500.PubMed PMID:31719076

今日は論文を1つ抄読します。「社会参加が、健康寿命を伸ばすかも?」という愛知県の前向きコホート研究です。 ●臨床状況● COPDの既往があり,当院外来を通院中の80歳男性.ADLは自立しており利用サービスなし。●年▲月、COPD急性増悪があ...
家庭医療理論

Systematic review and Meta analysisの読み方②ファンネルプロット編

今日はSystematic review and Meta analysisの読み方②ファンネルプロット編です。 Systematic review and Meta analysisについては、Systematic review and ...