Systematic review and Meta analysisの読み方②ファンネルプロット編

今日はSystematic review and Meta analysisの読み方②ファンネルプロット編です。

Systematic review and Meta analysisについては、Systematic review and Meta analysisの読み方①を御覧ください。

 

ファンネルプロット


横軸に治療効果、縦軸に分散or症例数を取ったもの
ファンネルとは漏斗という意味で「逆三角形になるべきプロット」という意味です。

 

図1)ファンネルプロット  上に凸の三角形型(ファンネル型)をしている

N数が少ないと結果がバラバラになり、N数が増加してくると結果が収束します。

例)2人で100回じゃんけんをした。
最初の方はビギナーズラックで3連勝
でも結局は49勝51敗だった。

N数が増えるごとに
徐々に、真ん中にある薬の「真の効き目」に収束します。
「真の効き目」と線対称に研究が分布しています。
これが、理想的なファンネルプロットです。

 


では、薬が発売された頃のファンネルプロットを見てみましょう

最初は症例数の少ない研究ばかりです。
また、最初は薬を売りたい製薬会社が、たくさんの良い結果が出る研究を組みます。

「真の効き目」からやや過大評価された、研究結果が出る傾向があります。

薬が、流行りだした頃のファンネルプロットを見てみましょう

徐々にN数が大きい研究も出だしました。
また、治療効果の悪い論文も出だしました。
やや「真の効き目」に研究結果が近づいてきました。


ここで注目は、黄色い四角で囲った「空白」です。
この部分の研究が出版バイアスによりSystematic reviewに含まれておらず
過大評価されていることが多々あります

 

 

まとめ


・ファンネルプロットで空白を探す
・空白に闇がある

 

次回はフォレストプロットについてです。

 

フランス、パリ、セーヌ川の日の出

コメント

  1. […] ポイントを一つずつ見ていきます。次回はファンネルプロットからです。●ファンネルプロット編https://family-mason.com/2020/01/18/systematic-review-and-meta-analysis%e3%81%ae%e8%aa%ad%e3%81%bf%e… […]

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