【まとめ】C型肝炎診療フローチャート

Common Disease

診療所でC型肝炎、B型肝炎の治療後のフォローアップを度々経験します。
定期的な採血、画像フォローを要します。

患者さんの
「もうずっと検査変わらないし、もういいんじゃないの?」
との言葉、、主治医よりフォローを依頼されている診療所として
対応に困りました。

 

まずは自然史と、診断、治療適応を復習しました。

 

♦疫学
・HCV感染者の血液を介して感染し、70%が持続感染状態=キャリアとなる
・現在の新規感染率は人口10万人あたり1.6人/年程度
・全国でのキャリア率は0.9%と推定

 

 

♦診断
・疑ったらまずHCV抗体、陽性だったらHCV-RNAを測定!

 

 

♦自然経過
・70%が慢性肝炎へ移行
・慢性肝炎から0.5~5%/年、肝硬変から8%/年で肝癌発生
・医療機関を受診する薬物乱用者のHCV感染率は59~78%
・針刺し事故での肝炎発症リスクは平均1.8%
・HCVキャリアの母体から産まれる児の感染率は2.3~9.7%
・性行為での感染率は低い

 

 

♦治療対応
ALT>30IU/L or Plt<15万/μLは原則全例治療対象
・そのうち、
  ① 65歳超 ② 男性 ③ 線維化進展例
   では特に早期のウイルス排除が求められる
・ALT正常の無症候性キャリアの3/4は長期観察でALT上昇
  →定期followは重要!

 

 

 

次回はB型肝炎のまとめです。

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