近頃、患者さんの看取りに立ち会うことが多いです。
患者さん、ご家族が納得できるケアを提供できたのか
毎回考えさせられます。
今日はプレ・グリーフケアについてまとめました。
【定義】
将来の死の可能性による悲嘆や、病期の進行に伴って患者や家族が経験する喪失に対する反応
【ポイント】
●まずは、改善できる苦しみを取り除く
●患者の苦しみを共有できる相手になる
●患者さんの「支え」を探す
●残される家族が、患者の死後に強く生きていけるように
一つずつ見ていきます。
●まずは、改善できる苦しみは取り除く。
・症状の緩和、不安の傾聴など
●患者の苦しみを共有できる相手になる
・緩和ケアを通して関係性をの構築できていればok
・忙しそうにしていると共有してもらえません。
●患者さんの「支え」を探す
・「支え」=将来の夢や、支えとなる関係、物事
・「支え」理解すると、良き理解者になれる。
・「支え」を聞くには、、
①自慢話を効く、思い出話を効く
②家族を交えて思い出話
③弱音(〇〇が辛い、〇〇はもうやめたい)
を吐いたときがチャンス
→何が「支え」で頑張っていたんですか?
→もしその「支え」が家族なら
感謝の言葉を引き出して、家族に伝えられるかも
●残される家族が、患者の死後に強く生きていけるように
・患者さんからの感謝などの言葉を引き出す
・家族の「何もできなかった」感を解消
①患者さんの今後の病状の悪化のパターンを伝え
理解してもらう。
②家族ができるケアやサポートを一緒に考え、一緒に準備する。
③家族が頑張っていることを支持する
④お風呂や排泄、褥瘡のケアはサービスを積極的に入れる
・目標は「疲労しきるのではなく、丁度いいやった感が残る」

最後に、患者さんに「死後が怖い。死後の世界ってあるの?」
と聞かれ、回答に困ったことがありました。
真言宗のお坊さんに話を聞いてみました。

死後の世界はあるって言ってあげても良いかもしてない。
仏教的には、80年生きるなら、80年分の魂があり
魂を燃やし尽くせたら身軽になって、魂だけで自由にどこにでも行ける。
魂を燃やし尽くせないと後悔が残り狭い部屋の中に留めらる。
だから、今を一生懸命生きて魂を燃やし尽くすのが大切
病床でテレビを見ていてたくさん笑うとか
看護師さんと話して笑うとかそんなことで良いから
一生懸命燃やすのが大切だと
なるほど、、、 やはりスピリチャルケアは深いです。

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