無症候性低ca血症の治療の必要性は？

94歳男性、ADLは自立。健診で偶発的に低Ca血症が見つかり、以降アルファロールを定期内服し診療所で経過観察をしていた。ポリファーマシーに対処すべく、アルファロールの継続の是非を評価した。低Ca血症に伴う自覚症状はなく、採血ではCa 7.4mg/dl,IP 2.5mg/dl,intact PTH 35pg/ml,1-25-ジヒドロキシVitD 35pg/mlであった。(低Ca血症、低P血症はあるが、PTH分泌の亢進は明らかではなく、1-25-ジヒドロキシVitDは基準値内)

Ca代謝やVit.Dについての復習はこちら。

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【考察】
無症候性低ca血症の治療の必要性はVitD欠乏症のリスク評価の後に議論されるべきである。

本症例では、診療所セッティングであったことから25Vit.Dの計測をしていなかった。
当患者のADLが保たれていることを考えると、VitD補充による骨折予防がは価値があると思われる。